カジキ 与那国島

夢のターゲット「ブルーマーリン(クロカジキ)」に挑んだ冒険in与那国島

  • 2020年7月4日
  • 2021年11月19日
  • 釣る

ハイサイ!沖縄のニッシーです!

 

釣り人なら誰もが、「忘れられない1匹」との出会いがあるのではないでしょうか。

「初めての釣りで釣れた魚」、「自己記録の大物」、「遠征で釣れた怪魚」など、誰もが心に残るあの1匹との物語を持っているはずです。

 

今日は、そんな僕のメモリアルフィッシュの思い出「師匠とブルーマーリン(クロカジキ)に挑んだ冒険」の話です。

 

僕と「ブルーマーリン(クロカジキ)」との出会い

 

矢口高雄:著「釣りキチ三平」

 

僕が初めて「ブルーマーリン(クロカジキ)」を知ったのは、まだ小学生の頃。

マンガ「釣りキチ三平」を読んだときでした。

 

 

カジキ釣りの世界大会に挑んだ「主人公の三平少年」が、凄腕船長・キャプテン・エイハブらと共に、怪物級のクロカジキ「デビルソード」に挑むという話があったのです。

ちなみに作中で登場する怪物、「デビルソードの重量」は、なんと「2000ポンド」。 キログラム換算すると「約907キロ」の怪物!

 

 

当時近所の池でフナを釣って喜んでいた僕は、漫画の世界観とはいえ、まだ見ぬ「怪物との勝負」に強く憧れたのを覚えています。

図鑑で「ブルーマーリン(クロカジキ)」を調べると、日本国内においても、「沖縄の海で釣れる」ことが分かりました。

 

ニッシー
「大きくなったら、自分も釣り上げてやるっ!!」

 

怪物との死闘を妄想しながら、何度も「釣りキチ三平」のマンガを読み返しました。

 

 

そして時は流れ、大人になった僕は憧れの沖縄に移住…。

「沖縄での釣り」に明け暮れ、「GT(ロウニンアジ)」を釣り上げ、自分の腕に自信がついた20歳の冬。

 

 

与那国島を舞台に、ついに憧れの「ブルーマーリン(クロカジキ)」に挑むことになったのです!

 

与那国島で「ブルーマーリン」に挑戦

 

沖縄本島から、南西へ「約509キロ」の距離。

日本の最西端「与那国島」へは、航空機かフェリーでアクセスが可能です。

 

 

今回の旅は、石垣島発のフェリーに乗船。

初めての「ブルーマリン(クロカジキ)への挑戦」で不安だったので、僕の「釣りの師匠」にも同行して頂きました!

 

沖縄釣りの師匠「小渕さん」

 

僕の沖縄での「釣りの師匠」小渕さんは、「西表島」を拠点に多様な釣りツアーを開催する「島道楽」の船長さん。

僕が西表島に住んで「カヤックガイドの武者修行」をしていた時に、GTフィッシングをはじめとした「沖縄の釣り」を習っていました。

 

師匠の小淵さん
「最近は、深海ジギングでリュウグウノツカイを狙ってるよ~」

師匠は釣りテクニックはもちろん、ターゲットも規格外(笑)。

 

「与那国行きのフェリー」の前で、記念撮影

 

船内では釣りトークに夢中になって、「片道4時間半の船旅」もあっという間でした。

 

与那国島では、年中を通して「ブルーマーリン(クロカジキ)」を狙えますが、ハイシーズンは「1月〜3月」だとされています。

 

 

下船してチェックインした漁港近くの宿には、カジキ狙いの「ゴツいタックル」がズラリと並んでいて、ガチ装備のアングラー達が「ゆんたく(おしゃべり)」をしていました。

話に混ぜてもらって聞いてみると、皆さんは「某釣具メーカーのテスターさん」達。

 

 

テスターさん
「今年は、例年になくカジキが少ないですね~。」

 

カジキ釣行で1週間滞在し、「10名が連日挑戦して、上がったカジキはわずか1本」とのこと。

この1週間は、カジキからのアタックもほとんど無く、なかなか渋い状況だったようです。

 

今回僕が「ブルーマリン(クロカジキ)」に挑戦できる日数は、2日間のみ…。

ごく限られた短期間での釣行に、本当に釣れるのか不安になりました。

 

しかし僕の不安をよそに、師匠は笑うのです。

師匠の小淵さん
「カジキ釣りは宝くじと一緒だ。お前は(運を)持っているから大丈夫!」

 

「ブルーマーリン」への挑戦手段

 

翌日、早朝6時前に与那国島の港を出船。

 

ボートから見た、日本一遅い「与那国島の日の出」

 

与那国島は「日本の最西端」に位置するので、「日本一遅い日の出」が出迎えてくれました。

 

 

ポイントである「パヤオ(漁礁)」までは、30分であっという間に到着します。

ポイント到着後、お世話になる船長さんに「対ブルーマリン(クロカジキ)」のレクチャーを受けました。

 

 

今回の釣り方は、生き餌を使った「トローリング釣法」

なんと師匠は、「ジギングロッド+ダイワ社キャタリナ」を組み合わせた「スピニングマーリン」での挑戦。

 

 

僕は、一般的な狙い方である「トローリングタックル」をレンタルしました。

 

初めて使用する「ガチガチのトローリング用ロッド、ナイロンラインが巻かれたゴツい両軸リール」の扱い方を船長さんに学びます。

 

①:餌となる「シビマグロ(マグロの幼魚)」を釣ります。

②:釣れた「シビマグロ」を生きたまま針に掛けて、トローリング(ボートでゆっくり引っ張りながら泳がせる)。

③:カジキが餌に喰いつくと、釣り糸がリールから引きずり出されて「ドラグ音」がなる。

④:フッキング(魚を針掛かりさせる行為)させてから、「ファイティングチェア」に座ってバトル開始。

 

「餌が弱るor取られた」ら、また「次の餌の魚」を確保してトローリング。これを朝から晩まで、ひたすら繰り返します

なのでカジキが餌に喰いつくまでは、ひたすら船上待機

 

 

「ブルーマリン(クロカジキ)釣り」は、「忍耐力の勝負」でもあるのです。

「カジキが掛かってからのやり取り」はもちろん大変ですが、「いつ勝負が始まるか分からない緊張感」「数少ないチャンスをモノにしたいプレッシャー」が釣り人を襲います。

 

与那国 カジキ釣り トローリング
左側が僕の「トローリングタックル」、右側が師匠の「スピニングマーリン」タックル

 

早速、船長さんが「餌のシビマグロ」を釣り上げ、僕と師匠それぞれの仕掛けにセットして流します。

竿はお互いに1本ずつどちらの竿にカジキが喰いつくか」、「そもそもカジキは本当に喰ってくるのか」…。

 

 

ここから僕に出来ることは、「ブルーマーリン(クロカジキ)」が食いつくのを、ただ信じて待つだけなのです。

 

師曰く、「カジキ釣りとは宝くじ」

 

 

船長さん
「カジキ釣りは、宝くじですよ」

 

トローリング中の待ち時間に、船長さんが教えてくれました。

 

船長さん
「ここでカジキを狙う船は、みんなが同じタックル、仕掛け、餌を使っています。狙うポイントも大体は一緒です。」

 

船長さんの言う通り、周りの「他のカジキ狙いのボート」も、僕たちと近い位置でパヤオを周回しています。

 

船長さん
「条件はみんな平等です。ただ不思議なことに、『釣れる人』と『釣れない人』がはっきり分かれてしまうんです。」

 

 

船長さん
「『何日も滞在して、何年も通っても釣れない人』がいれば、『初挑戦でいきなりカジキを上げる人』、『1日で3匹も上げてしまう人』もいるんです」

 

船長さんは、昨日の師匠と同じことを言いながら笑いました。

 

「待ち焦がれた瞬間」は突然やって来た

 

船長さん
「つまり、この海の上で『一番ツキがある人』の餌に、カジキは喰いつくわけです。」

船長さんの話を聞いて、僕に根拠のない自信が湧いてきました

師匠がニヤニヤ笑っています。

 

師匠の小淵さん
「お前は持ってるからな~(笑)」

 

 

早朝の出港から、すでに6時間経過。

ここで、「奴」からのコンタクトは突然やって来ました!

 

ニッシー
「出た!カジキだっ!!」

 

お昼ごはんを食べ終わってウトウトしていたとき、ヒットを知らせる「ドラグ音」が、待ちわびた「その瞬間」を知らせます!!

 

はたして、カジキが喰ったのは、どっちの竿なのか⁉

・・・

・・・

・・・

ニッシー
「マジかっ!」

 

なんと、いきなり僕の竿です‼︎

 

いきなり僕の竿に「カジキ」がヒット!

 

慌てて竿を「ファイティングチェア」にセットし、僕も戦闘態勢を取ります!

まだ「奴」は、餌だけを咥えて走っている状態。ここで慌ててしまうと、カジキは警戒して餌を吐き出してしまいます。

 

 

ここで船長さんが、タイミングを合わせて船を加速‼

ようやくバッチリと「フッキング」が決まったようです!

船長さん
「さあ、思う存分楽しんでください!」

 

 

船長さんの合図で、憧れ続けたブルーマーリン(クロカジキ)」との対決がスタート!

 

放出されたラインの先は、まだ遥か500メートル先

 

師匠の小淵さん
「無理をしないで、まずは走らせてからで大丈夫!」

 

 

「凄まじいカジキの走り」が止まった隙にポンピングでラインを手繰り寄せ、偏らないように両軸リールに巻いていきます。

 

夢にまで見た「怪物との死闘」

 

師匠の小淵さん
「よし巻け巻け、どんどん巻けー!ラインテンションは絶対ゆるめたらダメだぞ!」

 

師匠のアドバイスのおかげで、やがて落ち着いて自分ペースでのファイトに持ち込めました。

 

ラインを寄せては出されてを繰り返していると、沖合でカジキが海面を割って大ジャンプ!

カジキ特有のテールウォーク(ハリを外そうと水面を尾で歩くようにジャンプすること)を連発します。

 

 

「海面から飛び出した姿」を見て初めて、今自分が闘っている相手のヤバさを実感しました。

遠目に見ても、「2メートル」は余裕で超えているデカさ!

 

「時速80キロ超のスピード」で突進を繰り返す「ブルーマーリン(クロカジキ)」は、「この海の生態系の頂点」です。

 

 

あの頃に夢中で読んだ、「釣りキチ三平」の世界そのままでした。

今、この手に握っているラインの先は、「夢の魚」とつながっているのです。

 

「夢の時間」を楽しむ余裕が出てきた

 

横から的確な指示を出す師匠は、まるで「キャプテン・エイハブ」のよう。僕も主人公の「三平少年」になったつもりでロッドをさばきます。

 

 

ラインの「リーダー部分」が見えるまで、後少し!

アドレナリンが出過ぎているのか、不思議と疲れを感じません。

 

 

「湧き上がる興奮」を抑えられずに、全力の笑顔で「ブルーマリン(クロカジキ)」とのファイトを楽しみました!

 

そして決着、ブルーマーリンが見せてくれた「命の輝き」

 

「ブルーマリン(クロカジキ)」との勝負がついたのは、40分後!

これまで「強烈な突進」を繰り返していたカジキでしたが、ようやく目の前まで寄せることが出来ました。

 

「ランディング(水揚げ)」は船長さんにバトンタッチ

 

手前まで寄せたカジキに、船長さんがモリを撃ち込みました!

あとは「カジキをボートに上げる」だけなのですが、最後まで油断は出来ません

 

 

突然カジキが暴れることがあり、鼻先の尖った吻が人体を貫通することもあるそうです。

船長さんが「カジキの吻」をしっかり掴み、船に準備されている「金属バット」で頭部を殴りつけてとどめを刺します。

 

これにて、「死闘」がようやく決着!

 

船長さん
「今からブルーマーリンの名前の由来が分かりますよ!」

 

 

船長さんがバットで絞めると、「カジキの身体」に変化が起きました!

頭から尾に向けてカジキの体色が波を打つように「青色」に光り輝いたのです!

 

 

この神秘的な発光現象こそが、「ブルーマーリン」という名前の由来

 

クロカジキ トローリング
美しく「青色」に脈打つ「魚体」

 

「ブルーマリン(クロカジキ)」は絶命の瞬間に「青色」に光り輝き、すぐに「黒色」に戻ります。

 

上の写真・動画だと鮮明な色が伝わらないのが残念ですが、決して誇張した表現ではありません。

 

 

僕がこれまでの人生で見た中で、間違いなく「1番綺麗な青色」‼︎

世界中を探しても、こんなに鮮明で美しい青は他にないように思います。

 

 

この「神秘の現象」見ることが出来るのは、「ブルーマーリンを釣り上げたアングラーだけに許された特権」です。

 

さて、船上にカジキを上げると、改めて実感する「規格外なサイズ感」

 

カジキ トローリング
今回釣り上げた「ブルーマーリン(クロカジキ)」

 

ニッシー
「ヤバい、デカっ!!」

 

改めて、自分が戦っていた「相手」のヤバさを、思い知らされます。

 

師匠、船長さんと思わず抱き合って喜び、「長年の夢」が叶った瞬間を分かち合いました!

 

激闘を終えて、カジキと添い寝(笑)

 

そして、釣り上げた「カジキのサイズ」を検量するため、一旦港まで引き返します。

港に到着すると、漁協の方がカジキをクレーンで吊り上げ、検量タイム!

 

与那国島 釣り
「与那国島の漁協の皆さん」にお世話になりました

 

検量のために吊り上げられた「ブルーマーリン(クロカジキ)」と、並んで記念撮影をします。

 

与那国 釣り
124キロの「ブルーマーリン(クロカジキ)」

 

今回釣り上げた「ブルーマーリン」の検量結果は、「124キロ」。

「釣りキチ三平」に登場した「デビルソード」には届かないものの、立派なブルーマーリンです!

 

西田光希
「師匠」と一緒に記念撮影

 

「船長さんのサポート」「師匠のアドバイスとエール」が大きな勝因になりました。

そして、写真撮影を終えると、またすぐにカジキを求めて出港!

 

 

「次は自分の番だ」と燃える師匠に、「サイズアップ」を狙う僕。

その後日没まで粘りましたが、これ以降カジキからのアタックはありませんでした…。

 

 

この日に与那国島で上がったカジキは、「僕が釣り上げた1匹だけ」だったそうです。

 

師匠も「スピニングタックル」でカジキを水揚げ

 

西田光希
与那国島2日目の「日の出」

 

そして「釣行最終日」の2日目も、朝6時から出港!

この日も「日没18時過ぎ」まで粘りましたが、僕たちの仕掛けにカジキからのアタックはなし。

 

 

どうやら昨日の1匹で、「運」を使い果たしてしまったようでした…。

 

僕たちの目の前では、別のボートが「カジキを立て続けに3匹」上げていて、悔しい思いをしました。

 

 

このままでは帰れないと、師匠は翌日に「延長戦」を決行しました

 

出船を見送り、オカッパリからの釣りを楽しんでいた僕に入って来たのは、「スピニングタックルで60キロのカジキを上げた」という師匠からの喜びの電話!

そのすぐ後にも、「80キロのカジキ」を釣り上げたとの着信が(笑)

 

今日は、師匠が「大当たりの日」だったようです。

 

 

これでお互い無事に、与那国島での目標を達成!!

次回は僕も腕を磨いて、「スピニングマーリン」に挑戦することを目標に帰路につきました。

 

解体された「カジキの吻(鼻先)」

 

今回釣り上げたカジキは、漁協の方に解体して頂き、持ち帰ってみんなで美味しく頂きました!

 

 

世界最大級のターゲットにして、海の王者「ブルーマーリン」

皆さんも「自身の強運」を信じ、挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

ニッシー
それでは、また!

 

【師匠の開催する釣りツアー情報】

 

島道楽

僕の釣りの師匠、「小渕さんの開催するツアーの詳細」はこちら。沖縄県西表島にて、「多様なジャンルのフィッシングガイド」に対応されています。

(マングローブフィッシング、リーフフィッシング、ルアー、ジギング、エサ釣り、GT、泳がせ釣りなど)

 

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