オニダルマオコゼ

世界最強の猛毒魚「オニダルマオコゼ」を釣る冒険

  • 2020年7月4日
  • 2021年11月28日
  • 釣る

ハイサイ!沖縄のニッシーです!

 

 

皆さんは、「沖縄の海と聞いてどんなことをイメージしますか??

透き通った青い海、白いビーチに美しいサンゴ礁、極彩色の魚たち…。

 

うるま市 海
観光地として人気が高い「沖縄の海」

 

南国のリゾートを求めて、「釣り、シュノーケリング」などのマリンスポーツ目的」に遊びに来られる方も多いです。

そんな沖縄の海で遊ぶ気マンマンな皆さんを、「恐怖に陥れるポスター」がこちら!

 

【出典】:沖縄県「危険生物ポスター」

 

これは沖縄県内の「ビーチ、観光施設」に掲示されている、「海の危険生物」の注意喚起ポスターです。

沖縄の海にはたくさんの生物が生息していますが、こうした「有毒生物」「人間にとって脅威となる生物」も多くいます。

 

ところで、観光客の皆さんは「サメばかり怖がっている方々が多い気がします。

 

夜釣りで釣れた「小型のサメ」

 

「サメ」も確かに恐ろしいですが、「人間を襲う可能性のあるサメの種類は、ほんの僅か」

多くの方が遊ぶような場所には、「ほとんどサメは出現しない」といえます。

 

本当に恐ろしいのは、上のポスターに載っているような、「海で遊んでいるすぐ身近に潜んでいる生き物」。

 

今回は、そうした危険生物の中でも、僕が「最も恐れている魚」を釣ってしまったお話です。

 

 危険生物「イシアファー(オニダルマオコゼ)」との遭遇

 

「イノー(潮だまり)」でフィッシング

 

この日僕は、「イノー(潮だまり)」へ釣りに出かけました。

イノーとは、「サンゴ礁内側の浅い海」のことなのですが、干潮時には膝下ぐらいの水深になるため、立ち込みで釣りが楽しめるのです。

 

イノーでの「ルアーフィッシング」釣果

 

主なターゲットは、「イシミーバイ(カンモンハタ)、タマン(ハマフエフキ)」など。

岩の窪みに残った「潮溜まり」にワームを落としたり、小型のルアーを投げると色々な魚が釣れます。

 

 

さて、本日の釣りをスタートしてすぐのこと。

目ぼしいポイントを探して歩いていると、浅瀬にあった「とある岩」に「妙な違和感」を感じました。

 

 

「ん?」

 

 

「んん??」

 

 

オニダルマオコゼ
「んんっ!?」

 

 

オニダルマオコゼ
「!!」

 

膝下ぐらいの水深だったので、水中カメラを沈めてみると…。

やけにカメラ目線な「岩」と、目が合いました(笑)

 

オニダルマオコゼ
カメラを睨みつける「岩」

 

プライヤーでツンツンしても全然動きませんが、これは「例の危険生物」に間違いありません。

 

オニダルマオコゼ 釣り
突いても微動だにしない「岩」

 

せっかくなので、この「岩」に擬態している「危険生物」を釣ってみることにします。

 

オニダルマオコゼ
「岩」を釣ってみた

 

「ワーム(ルアー)」を目の前に落として誘ってみると、「大きな口」がガブリと喰いついて来ました!

・・・ヒットした後は、ほとんど「無抵抗」

 

 

根掛かりした岩を持ち上げるように、巨体をゆーっくりと水面に持ち上げることに成功。

そして、釣り上げた「魚の正体」がこちら…。

オニダルマオコゼ 釣り
40センチオーバー、2.3キロの「イシアファー(オニダルマオコゼ)」

 

全長「40センチオーバー」、重量「2.3キロ」。

特大サイズの「イシアファー(オニダルマオコゼ)」でした!

 

オニダルマオコゼ
陸上でも「無抵抗」

 

釣り上げて陸上に置いても、全く動く気配なし。

この魚、本当に生きているのでしょうか??

 

オニダルマオコゼ
威嚇する「オニダルマオコゼ」

 

フィッシュグリップで持ち上げると、ようやく「背鰭、胸鰭」を拡げて威嚇のポーズ!

 

ちなみに、オニダルマオコゼを漢字で書くと鬼達磨虎魚」

正面から見るとまさに「鬼」で、「達磨」で、「虎」のような「魚」ですね。

 

オニダルマオコゼ
名前通りの「イカツイ顔つき」

 

「オニダルマオコゼ」は、ほとんど動くことがない省エネ体質のため、陸上でも数時間は平気で生きているそうです

今回は観察で、「30分以上」も水から上げていましたが、弱る様子なくピンピンしていました。

 

この「オニダルマオコゼ」こそが「魚類で世界最強クラスの毒」を持つ「超危険生物」なのです。

 

「オニダルマオコゼ」ってどんな魚⁇

 

「オニダルマオコゼ」は、最大サイズで全長40センチ程。

「小笠原諸島・奄美大島・沖縄県」に生息する南方の魚です。

 

オニダルマオコゼ
海底で岩に擬態する「オニダルマオコゼ」

 

上の写真は、僕がダイビング中に出会った「オニダルマオコゼ」

「サンゴ礁や岩礁混じりの砂地の浅場」にジッと潜んでいます。

 

オニダルマオコゼ
「海底の地形」に同化しているので、発見が難しい

 

ゴツゴツした魚体を活かして「海底の地形に擬態」し、近づいてきた獲物を丸呑みにします。

 

オニオコゼ
こちらは、本州で釣れた「オニオコゼ」

 

「オニダルマオコゼ」は、本州に生息している「オニオコゼ」と混同されがちですが、別の種類です。

「オニダルマオコゼ」の方が大きく成長し、持っている「毒」が遥かに強力です。

 

 

オニダルマオコゼの英名は、「ストーンフィッシュ(石の魚)」

 

沖縄の方言では、「イシアファー」と呼ばれます。方言は、「イシ(石)かと思ったら魚で、アファー(唖然とする)」という意味。

 

 

僕もダイビング中に、「海底の岩を掴んで写真撮影に夢中になっていたら、すぐ手の横にオニダルマオコゼがいた」ことに気付かなくて、肝を冷やした経験があります。

「オニダルマオコゼ」自身は石になりきっているつもりなので、人が近づいても逃げることはありません。

 

体表には、「海草」が生えていた

 

あまりに動かなさ過ぎるためか、今回釣り上げた個体も体表に「アーサ(アオサ)」がビッシリ生えていました。

「オニダルマオコゼ」は岩に擬態するだけでなく、「砂に潜っている」場合もあります

 

 

今回のケースでは比較的容易に発見できましたが、風波で水面が揺れていたりすると、まず発見は困難」です。

この「擬態の巧妙」さが、オニダルマオコゼの怖さに直結しているのです。

 

全魚類最強クラスの「毒針」と「擬態能力」の二刀流

 

「オニダルマオコゼ」の最大の武器は、「背鰭に隠し持った毒針」です!

普段は「ブヨブヨした背鰭の皮」に棘が収納されていて、目立ちません。

 

ところが、外部から刺激が加わると、長くて鋭い「毒針」が露出

「上からの圧」がかかると、勢いよく「猛毒液」が発射されます。

 

オニダルマオコゼ
「オニダルマオコゼ」の「毒針」

 

この毒棘は、「サンダルやマリンブーツ」を簡単に貫通してしまう鋭さです。

 

 

「オニダルマオコゼの神経毒」は、「全魚類の中で最強クラス」とされています。

その強さは「猛毒ヘビであるハブの30倍」「オニダルマオコゼ1匹の毒で大人4人分の致死量」とも恐れられています。

 

オニダルマオコゼ
「オニダルマオコゼ」の「毒棘」

 

もし刺されてしまうと、患部が紫色に何倍にも腫れ上がります。あまりの激痛で「意識障害」や「痙攣」を起こし、重症になると「呼吸困難・患部の壊死」に繋がります

 

オニダルマオコゼの被害として、「意識を失うことでの溺死・刺されたことによるショック死」も報告されています。

 

オニダルマオコゼ
「マリンレジャー」の際には、ご用心!

 

地形に擬態してじっと潜み、気づかずに踏んだら攻撃されるのでまさに「海の地雷」。

「膝下ぐらいの浅瀬」にも隠れているので、足下に細心の注意を払うのが鉄則です。

 

実はオニダルマオコゼは「超高級食材」

 

いかに「オニダルマオコゼ」が危険な魚か、皆さんにも伝わったかと思います。

しかし一方で、この魚は「沖縄でトップクラスに美味しい魚」でもあるのです!

 

獲量が少なく市場にも余り出回らないですが、卸値は「キロあたり5000円」以上する「超高級食材」!!

今回釣り上げた「オニダルマオコゼ」のサイズだと、「1万円以上の買値」がつきます。

 

「高級食材」としても知られる「オニダルマオコゼ」

 

僕は釣り上げたオニダルマオコゼを持って、「魚料理のプロフェッショナル」の元に急ぎました!

以前にも「GTダシの沖縄そば作りの記事」でお世話になった、「僕の釣り友達・まえとーさん」のお店です。

 

 

次回の記事は、「オニダルマオコゼの解体手順と絶品料理」を紹介。

さらに貴重な「魚類最強の毒液発射の瞬間」を動画で紹介します。

 

ニッシー
それでは、また!

 

【今回のタックル】

 

・ロッド:プロマリン「テトラ大物EX150M
・リール:シマノ「チヌマチック1000XT
・メインライン:ナイロン5号
・ルアー:ジグヘッド+グラスミノー(S)

 

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