ハイサイ!沖縄のニッシーです!
前回の記事では、「オオタニワタリ」の山菜料理を紹介しました。
今回も引き続き、沖縄らしい植物を使った「山菜料理」のお話をします。
今回紹介する植物は、「ヒカゲヘゴ」です。
巨大シダ植物「ヒカゲヘゴ」とは
「ヒカゲヘゴ」は、高さが「最大10メートル」にもなる「日本最大のシダ植物」です。

葉の大きさは4メートル近くなり、1億年以上前の「恐竜の時代」から存在している植物です。
沖縄県では普通に自生しており、「亜熱帯のジャングル」を象徴する存在です。

幹の表面にある「小判状の丸型」は、成長の過程で葉が落ちた跡。
この「小判模様」を触ると「金運が上がる」という都市伝説を先輩ガイドから聞いたことがあります(笑)根元によく落ちている「ヒカゲヘゴ」の枯れ葉が、こちらです。

この枯れ葉は、キャンプの際に「焚き火の焚きつけ」として大活躍します。
ご自身で山菜を採取する際は、必ず「土地の管理者の許可」を得てから行うように注意してください。
「ヒカゲヘゴ」を採取する
今回の「ヒカゲヘゴ」の採取場所も、前回協力してもらった友人の裏山です。

「ヒカゲヘゴ」の食用になる部分は、「うず巻き状の新芽部分」。
巨大な「ヒカゲヘゴ」ですが、近い仲間の「ゼンマイ・ワラビ」同様に「新芽部分」を食べます。
探索していると「ヒカゲヘゴ」を見つけたので、「新芽」を採取していきます。
その「巨大さ」が分かる写真がこちら!

これが「日本最大を誇るシダ」の新芽です!

「ヒカゲヘゴ」は先端のグルグルも巨大で、まるで「魔法使いの杖」のようです(笑)
ちなみに、僕の地元の島根県で採れる山菜「ワラビ」はこちら。

「ワラビ」も同じシダ植物のグループなのですが、「ヒカゲヘゴのサイズ感」が異次元です(笑)
こちらも、島根県の実家で採れた山菜「ゼンマイ」を干したもの。

春先に採取した「ゼンマイ」を天日干しで保存しておき、「ナムル」や「煮物」で食べると抜群なんですよね。
「ワラビ」も「ゼンマイ」も、島根県の実家では祖母と一緒によく山へ採りに出かけていました。

持ち帰った「ヒカゲヘゴ」を生で食べてみる
ここから、持ち帰った「ヒカゲヘゴ」の下処理をしていきます。
食べる部分は、「新芽の茎」部分。

先端の「ぐるぐる部分」を切り落とし、「表面のケバケバ」を取り除くために皮ごと剥ぎます。
ちなみに、皮さえ剥けば、「輪切り」にしてそのまま食べることが出来ます。

ネバリ気の強さ、シャキシャキした食感、若干の青臭さ…。
例えるなら、「キュウリ味の山芋」ですね(笑)
気を取り直して、美味しい「天ぷら」と「お味噌汁」を作っていきます。
「ヒカゲヘゴ」の天ぷらを作る
まず1品目は、「ヒカゲヘゴの天ぷら」を作ります。
作り方の手順は、こちら。
①:輪切りにした「ヒカゲヘゴ」を、溶いたてんぷら粉に浸す。

②:①を熱した油で揚げ、塩をまぶして完成。

「ヒカゲヘゴ」のお味噌汁を作る
お次は、「ヒカゲヘゴのお味噌汁」。
ヒカゲヘゴを食べる場合、個人的に「お味噌汁」が一番美味しいと思います。
それでは、作り方の手順です。
①:沸騰させたお湯に、輪切りにした「ヒカゲヘゴ」を入れる。

②:煮込んで柔らかくなったら、「味噌」で味を整えて完成。

完成した「ヒカゲヘゴ」料理を実食

「ヒカゲヘゴ」を使った料理が、2品完成しました!
どちらも「沖縄ならではの山菜料理」です。
まずは、「ヒカゲヘゴの天ぷら」から頂きます。

例えるならお味は、「ネバリ気の強い芋天」。
個人的には、前回の「オオタニワタリの天ぷら」には及ばないものの、充分に美味しいです。
続いて、「ヒカゲヘゴのお味噌汁」を頂きます。

お味噌汁に「ネバリ」が溶け出して、抜群の美味さ。
その分、「ヒカゲヘゴ」そのもののネバリが落ち着いています。
ちなみにヒカゲヘゴの別名は「山大根」。
その名の通り、味噌汁にすると「味」、「食感」共に大根そのままです!
毎朝飲みたいほどの「美味しいお味噌汁」でした!
沖縄には、まだまだ「食べられる山菜」が多くあります。
皆さんも機会があれば、「ヒカゲヘゴ」を食べてみてくださいね。
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