こんにちは!島根のニッシーです!
私用でしばらく地元に帰省する関係で、「島根県での冒険」をアップします。
プロフィールにも書いてますが、僕の地元は「超がつく田舎」。

玄関を開けた庭先に、「クマやシカ、キツネ、タヌキ、ウサギ」などの野生動物が出没します(笑)
今回は地元でのウォーミングアップ釣行として、実家の裏山で「世界で一番小さな魚釣り」に挑んだ冒険です。
世界最小な釣りのターゲット、「タナゴ」
釣りのターゲットとして、「世界一小さい魚」とされているのが「淡水魚のタナゴ」です。

全長は、平均5センチ前後。大きくなる種類でも、最大10センチにも満たない「小さな淡水魚」です。

日本各地の「流れが緩やかな川、湖沼」に生息し、日本には18種のタナゴの仲間が生息しています。

「タナゴ」の仲間は共通して「淡水の二枚貝」に産卵し、オスは産卵期になると「婚姻色」と呼ばれる鮮やかな発色が出ます。
「専用の釣り道具」も世界最小クラス
「タナゴ釣り」は、江戸時代から親しまれてきた「日本古来の釣り」です。
当時は「竿にクジラのヒゲ」、「釣り糸に女性の髪」を使っていたようです。

こちらは、僕が愛用している「タナゴ釣り専用の竿」。

まるで、「ハリーポッターに出てくる杖」のような見た目(笑)
竿の仕舞寸法は、「2リットルのペットボトル」とほぼ同じ長さです。

こちらが、「タナゴ用の仕掛け」です。
ラインは、ナイロン「0.3号」と極細で、仕掛けを結ぶ作業も一苦労です。

わずか数センチの大きさしかない「タナゴ」を釣る「針」は、このサイズ。
1円玉の上に「針が20本」ぐらい乗ります(笑)

一般的に「タナゴ釣り」の餌には、「赤虫やタマムシの幼虫」を使う場合が多いです。
僕は、「ホットケーキミックスの練り餌」をちぎって使用しています。
「タナゴ」を探して、近所の水辺を探検
それでは準備した道具を持って、「タナゴ釣り」に出かけます。

小学生の頃にタナゴを釣っていた「用水路」は、コンクリートで埋められてしまっていました。
今でも自然が豊かな地域でも、こうした開発の影響で、一昔前と比較して確実に「生き物の数」は減っています。

なので、タナゴがいそうな「用水路の上流」を目指して、実家の裏山を歩きます。
山奥の田んぼに通じる道を歩き、あぜ道を抜けて、どんどん水路を上って行きます。

道中には、「水の神様」を祀る祠。
田んぼに水を供給してくれる大事な用水路なので、昔から大事に守られてきました。

15分くらい水路を上ったところで、水が溜まっている良さげなポイントを見つけました。

仕掛けを準備して、針先に「ホットケーキミックス」をちぎって付けます。

「仕掛け」を投入して、水面のウキの動きに集中していると…。

小気味いいやりとりの後、狙い通り「タナゴ」が釣れました!
この「小ささ」でも、「アベレージサイズ」のタナゴです。


どうやら群れでいたようで、しばらく「タナゴ」が釣れ続きました。

ある程度の数を釣ったので、少し上流にポイントを移動します。

ここでは、「婚姻色」の出た「オスのタナゴ」が複数釣れました!
十分に「世界一小さな魚釣り」を楽しんだので、ここで納竿することにしました。
釣れた「タナゴ」を観察する
2時間近く、「タナゴ釣り」を楽しんだ釣果がこちら!

トータルで、30匹近い「タナゴ」が釣れました!
サイズは、「3センチ~5センチ」前後。
バケツから水槽に移して、観察してみます。

上から見ると「小ブナ」に見えますが、横から見ると「臀鰭(しりびれ)」の大きさなどで区別がつきます。

群れになってヒラヒラ泳ぐ様子が、最高に可愛いです(笑)
石や水草を入れると、すぐに集団で陰に隠れてしまいます。

5センチ近くあった大型のオス2匹には、「婚姻色」が色濃く出ていました。
「タナゴ」は見た目の美しさから、「観賞魚」としての人気も高いです。
今回釣れたタナゴ達は、庭先の水瓶に放して飼育することにしました。

タナゴは近年、「環境の激変によって数を減らしている魚」です。
川底の環境の変化で、産卵場所の「二枚貝」が減っていることも要因の一つです。
里山の「伝統の釣り」をいつまでも楽しめるよう、後世に残していきたいですね。