こんにちは!島根のニッシーです!
私用でしばらく地元に帰省する関係で、島根での冒険をアップします。
「前々回の記事」で「カスザメ」、「前回の記事」で「ネコザメ」をそれぞれ釣り上げました。


どちらも「美味しく食べられるサメ」なので、持ち帰って料理したいと思います。
カスザメは、皮が「おろし金の材料」として利用されます。
実際に、「鮫皮でワサビが擦りおろせるのか」を実験してみたいと思います。
釣ってきた「ネコザメ」を捌く

まずは、「ネコザメ」を持ち帰って捌いていきます。
鮮度をキープするため、現地でしっかり「血抜き」をしています。

まな板の上に「ネコザメ」を置くと、こんな感じ。
しっかり活き締めをしたので、「サメ特有のアンモニア臭」はありません。
それでは、包丁を入れていきます。

「ネコザメ」の皮は、「厚みのあるザラザラした皮」でした。
ただ包丁の刃先さえ入ってしまえば、簡単に捌くことが出来ます。

「ネコザメ」の片身を外した状態です。
お腹には、「大きな内臓」がぎっしり詰まっていました。

ネコザメの「肝臓」がこちら。
ちなみにサメの仲間は、「浮き袋」を持ちません。
この大きな肝臓に「肝油」を蓄えて、浮力を得ています。

内蔵を取り除き、身を取って「ネコザメの解体」は終了。
予想していたよりも、簡単に捌き終わりました。

「ブルヘッド(牛の頭)」と呼ばれる、「ネコザメ」の巨大な頭。
かなりの重量感で、なかなか迫力のある見た目です(笑)

ネコザメの体の大部分が、「大きな頭」と「内蔵」でした。
「ネコザメ」を実食してみる
それでは、捌いた「ネコザメ」を実食します!

地元の漁師さんに「オススメの食べ方」を聞いたところ、「唐揚げ」がいいと教えて頂きました。
下味にしっかりと塩胡椒をまぶし、唐揚げにした「ネコザメ」を頂きます。

「ネコザメ」の身は、クセや臭みがなく、フワフワな食感。
「柔らかい白身魚のフライ」のような美味しさでした!
身が「かなりあっさりした味」だったので、しっかり下味をつけると美味しく頂けます。
釣ってきた「カスザメ」を捌く

お次は、「カスザメ」を捌いていきます!
鮮度をキープするため、現地でしっかり「血抜き」をしています。

「ネコザメ」同様に活き締めをしたので、「サメ特有のアンモニア臭」はありません。
カスザメは、体のパーツが多いので、部位を切り分けながら捌いていきます。

まずは、「尾の身」を切り分けました。
「カスザメ」の場合、表側は「硬い鮫皮」に覆われていますが、裏側からだと簡単に包丁が入ります。

続けて、「天使の翼」に例えられる「カスザメの胸鰭(むなびれ)」をカット!

そしてお腹を開いて「内臓」を取り出し、細かい部位を切り分けたら、「カスザメの解体」が完了!

「ネコザメ」もそうでしたが、サメの骨は「軟骨」で柔らかく、骨を簡単に切断出来ます。


「カスザメ」の「尾の部分」はお刺身用に、「お腹の部分」はフライ用に分けました。
「カスザメ」を実食してみる
「カスザメ」は、「日本一美味しいサメ」とも言われています。

地元の漁師の方に聞いたところ、「酢味噌」と相性が良いとのことでした。
なので、刺身を3日間冷蔵庫で熟成させ、酢味噌に絡めて頂きます。

味は、「柔らかい食感のイカの刺身」に近い旨さです。
身は「タンパクでクセが一切ない味」。
逆に言うと、「あっさりし過ぎて、やや物足りない」気がします。
なので、味の濃い「酢味噌」が抜群に合います。
お次は、「カスザメのフライ」を頂きます。

「ぶち」というのは、僕の地元の方言で「とても」という意味です(笑)
「身の繊維」が細かく、柔らかい歯応え。
まるで、「クリームコロッケ」のような食感でした!
「ネコザメ」もそうでしたが、サメは「揚げ物料理」と相性が良い気がします。
最後に、「胸鰭(むなびれ)」と「クラスパー(カスザメのチ○チ○)」を煮付けで頂きます。

「煮つけ」にした「カスザメ」は、「カレイの煮付け」と変わらない美味しさだったのですが..。
身に残っていた、「鮫皮」の部分が激マズ!
「ゼラチン状になった皮の下部分」と「ジャリジャリ食感の鮫皮」が襲います。
最後にハプニングがありましたが、「ネコザメ」と「カスザメ」共に美味しく頂きました!
「カスザメ」の鮫皮でワサビをおろす実験
さて「カスザメの鮫皮」は、上質な「おろし金の材料」として知られています。
そこで、実際に「カスザメの鮫皮でワサビをおろす実験」をしてみました。
軽い力で擦るだけで、しっかり「ワサビ」をおろすことが出来ました!

実際に、「カスザメのサメ肌」ですり下ろした「ワサビ」がこちら。

すり下ろしたワサビは、お刺身につけて美味しく頂きました!

僕は、ネイチャーガイドの仕事をする上で、こうした「自身の実体験」を基に案内を行っています。
こうした「実体験」が、より個性的でオリジナリティのあるガイドに繋がると考えるためです。
「図鑑に書いてあることをそのまま話すだけ」のガイドは、どこか他人事で熱意が伝わりづらいです。
日々の「実体験の積み重ね」から、いかに「自分らしい個性的なツアー」が出来るかを探究する毎日です!
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