オオサンショウウオ

特別天然記念物「ハンザケ(オオサンショウウオ)」について学ぶ

  • 2020年8月2日
  • 2021年11月28日
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こんにちは!島根のニッシーです!

私用でしばらく地元に帰省する関係で、島根での冒険をアップします。


前回の記事では、ウナギ釣りをしていて「ハンザケ(オオサンショウウオ)」を釣り上げてしまった話を紹介しました。

 

怪魚 
1匹目:「80センチ級のハンザケ(オオサンショウウオ)」

 

 

オオサンショウウオ 怪魚
2匹目:「メーター級のハンザケ(オオサンショウウオ)」

 

今回は、「ハンザケ(オオサンショウウオ)」という生物について詳しく紹介したいと思います。

 

「サンショウウオ」って、どんな生き物⁇

 

「サンショウウオ」は、国内におよそ40種類が生息している「両生類」の仲間です。

 

サンショウウオ
水族館に展示されている「サンショウウオ」の仲間

 

両生類は、「肺呼吸」「皮膚呼吸」が出来ます。



「オオサンショウウオ」以外の「サンショウウオの種類」は、全長15センチに満たない小型サイズです。

一生を水中で過ごすのは「オオサンショウウオのみ」です。

 

「サンショウウオの仲間」は、カエルのように「卵から大人になるまでを水中生活」、成熟すると上陸して「水辺の岩場、湿った落葉の下で陸上生活」をします。

 

 

一部地域では、サンショウウオを「食用とする文化」があります。

僕は、栃木県の湯西川温泉で「サンショウウオの天ぷら」を食べました。

 

「サンショウウオの天ぷら」

 

食感や味は「シシャモの天ぷら」に似ていて、まずまずの美味しさでしたよ!

 

「オオサンショウウオ」の保護施設を訪ねる

 

「ハンザケ(オオサンショウウオ)」について詳しく学ぶため、少し遠出をして県内にある保護施設に向かいました。

 

「瑞穂ハンザケ自然館」を訪ねる
 

施設周辺の地域は、「ハンザケ(オオサンショウウオ)」の生息地として知られています。

 

展示物の「ハンザケ(オオサンショウウオ)の模型」

 

ここでは、飼育されている「ハンザケ(オオサンショウウオ)」を見学出来るほか、詳しい生態について解説展示がされています。

入場料は、「大人310円・小人160円」です(2020年8月現在)。

 

島根県は、「ハンザケ(オオサンショウウオ)」の楽園

 

まず施設の方に、僕が「ハンザケ(オオサンショウウオ)を釣った場所」について伺ってみました。

今回釣れた場所は、「ハンザケ(オオサンショウウオ)の生息地」として有名な地域から離れた位置にあり、これまで生息しているという話を聞いたことがなかったからです。

 

ニッシー
「あの川の、この辺りでハンザケが釣れたんですが…。」

 

研究員の方
「はい。数は少ないですが、確かに生息していますよ!」




どうやら、僕が今まで見たことがなかっただけで、確かに生息していたようです。


展示パネルを見ると、島根県「ハンザケの楽園」だということが分かります。

 

展示パネルより【ハンザケの分布図】

 

ちなみに島根県では、2019に新たに「4種類のサンショウウオ」が新種登録されました。

 

「ハンザケ」の呼称の由来

 

ところで、方言名の「ハンザケ」の由来は、「口が大きく、半分に裂けて見えること」からです。

 

展示されている個体の顔を見ると、こんな感じ。

 

オオサンショウウオ
裂けたように見える「大きな口」が由来

 

川底でじっと待ち構え、獲物が近づくと「巨大な口」を大きく開いて水ごと吸い込みます。

 

噛みつかれると危険!
 

万が一噛み付かれると、なかなか離してくれずに「大ケガ」をするので注意しましょう。

 

展示されている「ハンザケ(オオサンショウウオ)」を観察する

 

ハンザケ自然館では、「ハンザケ(オオサンショウウオ)の飼育展示」もされています。

こちらは、卵から生まれたばかりの「赤ちゃん」。

 

オオサンショウウオ
孵化したばかりの「ハンザケ(オオサンショウウオ)」

 

「幼生」の時点では「エラ」を持っていますが、成長の過程で消失します。

ここから長い長い時間をかけて、大きくなっていきます。

 

孵化後8か月の「ハンザケ(オオサンショウウオ)」
 

上の個体は、「卵から孵化して8ヶ月」が経過した「ハンザケ(オオサンショウウオ)」。

「イモリぐらいの大きさ」に成長していますが、まだ「エラ」はついたままです。

 

オオサンショウウオ
孵化後1年の「ハンザケ(オオサンショウウオ)」
 

上の個体は、孵化してから、1年経過した「ハンザケ(オオサンショウウオ)」。

「エラ」がほとんど目立たなくなり、だいぶ大人に近い見た目になってきました。

 

オオサンショウウオ
6才になった「ハンザケ(オオサンショウウオ)」

 

上の個体は、孵化後6年が経過した「ハンザケ(オオサンショウウオ)」。

6年という長い時間をかけて、「30センチ」にまで成長しています。

 

ここまで成長すると、外観は大人と変わりません。

 

 

続いて、長い年月を経て立派になった「大人のハンザケ(オオサンショウウオ)」です。

ハンザケの寿命は、約100年近いとされています。

「ハンザケ自然館」では、年齢30歳のハンザケが3匹見学出来ます。

 

30才になった「ハンザケ(オオサンショウウオ)」

 

こちらは全長1メートルを超える、雄の「ハンザケ(オオサンショウウオ)」。

 

オオサンショウウオ
お昼寝中の「ハンザケ(オオサンショウウオ)」
 

「ハンザケ(オオサンショウウオ)」は夜行性なので、日中は水槽内の障害物に隠れている場合もあるそうです。

 

「川のヌシ」の風格!
 

何十年も生きた「ハンザケ(オオサンショウウオ)」は、まるで「妖怪」のような風貌。

僕が釣り上げた個体達は、おそらく「20年〜30年生きた個体」だろうとのことでした。

 

「ツチノコ」の正体は、「ハンザケ」説

 

研究員の方
「ツチノコ」の正体は、「ハンザケ(オオサンショウウオ)」だと思います。

 

施設の方から、興味深い「仮説」を伺いました。



「ツチノコ」とは、日本各地で目撃情報がある「UMA(未確認生物)」

 

「ツチノコの想像図」byいらすとや

 

「トカゲのような顔つき」で、「胴体が太いヘビのような見た目」をしている都市伝説的な生物とされています。

 

施設の研究者の方曰く、

 

「ハンザケは水が濁ると、嫌がって陸地に上がって来ます。陸を歩いているハンザケが、正体不明の生き物であるツチノコに見間違えられたのかもしれません。」

 

とのこと。

 

ここで改めて、「ハンザケ(オオサンショウウオ)」を見てみましょう。

 

オオサンショウウオ
言われてみたら、確かに…

 

確かにそう言われてみれば、「ハンザケ(オオサンショウウオ)」「ツチノコ」のような見た目に思えてきました。

 

「陸上を歩いている1メートル近いハンザケ」を知らない人が見たら、どんな反応をするでしょうか。

 

オオサンショウウオ 釣り
信じるかどうかは、「あなた」次第

 

間違いなく、「正体不明の怪物」として大騒ぎになるはずです。


真相は闇の中ですが、「ツチノコの目撃情報」の中にハンザケが混じっていてもおかしくないと思います。

キモ可愛い?「オオサンショウウオこんにゃく」の紹介

 

僕の地元の隣県、広島県の「湯来地域」には、「オオサンショウウオのこんにゃく」が販売されています。

 

オオサンショウウオこんにゃく
湯来名物の「オオサンショウウオこんにゃく」

 

湯来地域の名産品である「コンニャク」と、地域の川に生息する「オオサンショウウオ」から発想を得て、地元の高校生による「地域活性化プロジェクト」のアイデアから誕生した商品です。

 

オオサンショウウオこんにゃく
一躍ブームになり、入手困難の「人気商品」に!

 

その独特の見た目から、SNSやテレビ番組で話題になり、通販では「5か月待ち(2020年現在)」の大ヒット商品となりました。

 

 

湯来地域では、数量限定ながらも販売されているので直接出向いて購入して来ました。

「大サイズ」は売り切れだったため、「小サイズ」を5個購入。

 

オオサンショウウオ こんにゃく
購入した「オオサンショウウオこんにゃく」

 

 

オオサンショウウオ
キモ可愛い、リアルな見た目

 

開発にあたり、企画者の生徒さん達は「本物のオオサンショウウオ」をじっくり観察したそう。

 

「前足は4本指、後ろ足は5本指」という特徴まで忠実に再現した、かなりリアルな見た目になっています。

 

オオサンショウウオ こんにゃく
表面のツブツブは、「シシャモの卵」

 

 

オオサンショウウオ
見た目が可愛いので、食べづらい(笑)

 

目の代わりに「白ゴマ」を乗せてみると、さらに可愛くなりました(笑)

 

ちなみに、「オオサンショウウオ」の模様を再現しているブツブツは、「シシャモの卵」

噛むとプチプチの触感が楽しめる「子持ちこんにゃく」です。

 

オオサンショウウオ グッズ
「おでん」と一緒に、美味しく頂く

 

愛着が沸いてしまって食べづらかったですが、最後はおでんと一緒に美味しく頂きました。

 

「ハンザケ(オオサンショウウオ)」の楽園よ、永遠に

 

後日のこと。

「鮎釣り」で訪れた川を覗くと、川底を歩く「ハンザケ(オオサンショウウオ)」と出会うことが出来ました。

 

オオサンショウウオ
川底を歩く「ハンザケ(オオサンショウウオ)」

 

前回「ハンザケ(オオサンショウウオ)」を釣り上げた川の、小さな支流での出会いでした。

環境の激変によって、全国的に「ハンザケ(オオサンショウウオ)」は数を減らしています。

 

関西圏では、外来種の「チュウゴクオオサンショウウオ」との交雑が進んでいると聞きました。


僕たちの地域でも過去に、心ない一部外国人による「密猟」が横行し、取締りが厳格化されました。


「ハンザケ(オオサンショウウオ)」が、本当に「幻の生き物」になってしまわないように、いつまでも見守っていきたいですね。

 

 

ニッシー
それでは、また!

 

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