こんにちは!島根のニッシーです!
私用でしばらく地元に帰省する関係で、島根での冒険をアップします。
今回は「魚」ではなく、「亀(スッポン)」を釣りに行くお話です。
採れたての「スッポン」が食べたい
家の近所に、「スッポン料理」が食べられるお店があります。

ここの名物は、「スッポン」から出汁をとったスープが絶品の「スッポンラーメン」。
あっさりした栄養満点のスープが特徴で、僕の行きつけのお店です。
ラーメンを食べていたら、お腹いっぱい「スッポン」が食べたくなったので、自分で捕まえに行くことにしました(笑)
「スッポン」ってどんな亀⁇
「スッポン」は、日本各地の川や池に生息している「淡水生のカメ」です。

雑食性で、口に入るモノはなんでも食べる大食漢。
「スッポン」は顎の力が強く、「噛みついたら、雷が鳴っても離さない」ことで有名です。

「一般的な亀の甲羅」が硬いのに対して、「スッポンの甲羅」はゴムのような弾力で柔らかいです。
これは、「スッポンの甲羅」がたくさんの「コラーゲン」で構成されているためです。
「スッポン」は超高級食材
スッポンは、古くから「高級食材」として珍重されてきました。
中国では約4000年前から記録が残っており、日本でも昔から「滋養強壮に効く食材」とされてきました。
またコラーゲンを多く含んでいるので、「美肌効果」が期待出来ると、女性にも大人気だそうです。

上の写真は、スーパーで売られていた「スッポン」。
「1キロあたり4500円」で販売されていました。
「スッポンのコース料理」を料亭で頼むと、「何万円」単位でお金が飛んでいきます。
「スッポン」の釣り方
そんなお高い「スッポン」ですが、いる場所さえ分かれば簡単に釣ることが出来ます。
「適当な道具」と「安い餌」を用意するだけで、高級食材がお得にゲット出来ちゃいます。
具体的な「仕掛けの図」は、こちら。

この仕掛けを「適当な竿とリール」と組み合わせます。
「ファミリー向けの投げ竿セット」や「バスロッド」で充分です。
ラインは、PEだと「3号」程度。ナイロンだと「5号」程度あれば安心です。

竿が無ければ、上の写真のような「ペットボトル釣法」でもスッポンを釣ることが出来ます。
※「ペットボトル釣法」については、こちらの記事をご覧ください
「スッポン」狙いの餌は、「鶏肉」がオススメです。

スーパーで手軽に安く手に入りますし、餌持ちも抜群です。

鶏肉を一口大にカットして、針に付けます。
「スッポン」は大きくなると、「1キロ〜3キロ」になります。
「釣れたスッポン」をそのまま持ち上げると竿が壊れるので、タモ網の使用をオススメします。
近所の川に「スッポン」を釣りに行く
それでは準備した道具を持って、「スッポン」を釣りに出かけましょう!
目撃例がある場所を探し、事前に下見をして「スッポン」がいるかをチェックしておきましょう。

「スッポン」の動きが活発になる、「夕方から日没までの時間」を狙いました。
川底に「餌」を投げて待っていると、早速…。

狙い通り、1キロ前後の「スッポン」が釣れました!
針を外す時に噛まれる危険があるので、「釣り糸ごと切る」のがオススメです。

「首」がかなり伸びるので、持つ場所が悪いと噛み付かれてしまいます。

「スッポン」を持つ時は、上の写真のように「甲羅の後ろ側を掴む」と首が届かないので安全です。

追加の「スッポン」を狙って待っていると、次に来たのは…。

※「こいつ」のことについては、こちらの記事をご覧ください
この釣り場では初遭遇の、「ハンザケ(オオサンショウウオ)」君でした。

「ハンザケ(オオサンショウウオ)」にはお帰り頂いて、釣れた「スッポン」1匹を持ち帰ることにしました。
「スッポン」の下処理をする
釣って来た「スッポン」は、「泥抜き」と「胃を空にする」ために5日活かしておきました。

「愛着」が湧いて可哀想にも思えましたが、「食欲」が勝ったので捌いていくことにします(笑)

それでは、心を鬼にして作業に取り掛かりましょう!
「スッポンの下処理」の手順は、こちら。
①:生きた「スッポン」をひっくり返します。
②:首を伸ばして起き上がろうとするので、「首根っこ」を掴みます。

③:首が伸びきったところで、根本から包丁で首を落とします。
④:首を落としたら、切り口を下に持ち上げて、血抜きをします。
⑤:熱湯をかけながら、体表にある「薄皮」を除去します。


※薄皮が残っていると「臭み、苦味」の原因になるので、しっかりと取り除きましょう。
これで、「スッポン」の下処理が完了です。
「スッポン」の捌き方
ここからは、「スッポン」を捌いていきます。
「スッポンの捌き方」の手順が、こちら。
①:「甲羅と柔らかいエンペラの境目」に沿って包丁を入れていきます。
②:包丁を甲羅に沿って一周させ、甲羅をパカッと外します。

③:「スッポン」を裏返して、「足の部位」を切り分けていきます。
④:「硬い部分と柔らかい部分の境目」に包丁を入れながら、身を外していきます。

⑤:外した「前足・後ろ足」から、「爪」を取り除く。
⑥:甲羅周りの「柔らかいエンペラ」部分を、一口大に切る。

⑦:取り外したそれぞれの部位を切り分けたら、解体完了!
「スッポンの内臓」は、身と一緒に煮込んで食べることが出来ます。
ただ、「膀胱」と「胆嚢」は破れると「苦味、臭み」の原因になるので、慎重に取り除きます。

今回釣ったスッポンは「メス」だったようで、卵を持っていました。
「スッポン」を美味しく頂く
それでは、解体した「スッポン」を調理して、美味しく頂きます。
まずは、定番の「スッポン鍋」。

アクを丁寧に取りながら、丁寧に「スッポン」を煮込んで頂きます!

「スッポンの身」はプルプルした歯応えで、味はまるで「鶏肉」のよう。
「エンペラの部分」も、プルプルした食感で抜群に美味しいです。

鍋の後に〆で食べた「スッポンの雑炊」は、旨さが凝縮された「反則級の美味しさ」でした!
個人的に一番美味しいと思ったのは、「スッポンの唐揚げ」。

唐揚げにすると、「身」はフライドチキンのようで、「エンペラ部分」はホルモンのようにコリコリして、とにかく美味しかったです!
皆さんも近所の水辺で、超高級食材の「スッポン」を狙ってみてくださいね。
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