こんにちは!島根のニッシーです!
私用でしばらく地元に帰省する関係で、島根での冒険をアップします。

今回は「食欲の秋」にちなんで、秋ならではの食材「モクズガニ」を捕まえる冒険です。
里川の秋の食材「モクズガニ」
「モクズガニ」は、淡水に棲むカニの仲間です。
大きさは最大10センチ超になり、川の上流域から河口まで幅広く生息しています。

「モクズガニ」の名前の由来は、ハサミに生えたブカブカの毛が「藻屑(もくず)」のように見えることから。

触り心地はフサフサしていて、「柔らかい海藻」に近いイメージです。
普段は川で暮らしていますが、秋になると海まで降りて来て産卵し、海で孵化した子ガニは川を遡上して大きく育ちます。
カニと言えば「海のカニ」のイメージが強いかと思いますが、僕の地元ではこの「モクズガニ」が秋のご馳走でした。
今回は「モクズガニ」を捕獲して、美味しく頂きたいと思います。
近所の川で「モクズガニ」を捕まえる
それでは、近所の川に出かけて「モクズガニ」を捕獲します。
漁師の方は「専用の蟹カゴ」を使用されていますが、僕の地元では漁業権をもたない者は、カゴを使用出来ません。

今回は、「カニ網を使った釣り」で「モクズガニ」を捕獲しました。
「エサを入れる用のネット」に魚の切り身を入れ、寄ってきたカニが「ネット」に絡まって釣り上がるという仕組みです。

手順も簡単で、釣り糸に「カニ網」を結び、適当な竿でぶっこむだけです。
仕掛けを投げ入れたら、15分ぐらいおきに仕掛けを回収して、カニが掛かっているかの確認をします。
日没から3時間程、カニ釣りを楽しんだ結果…。

「モクズガニ」を20匹ゲット出来ました!

なかなかの大物サイズ、食べ応えのありそうな「モクズガニ」が採れました。
捕獲した「モクズガニ」をクッキング
それでは、捕まえてきた「モクズガニ」を美味しく料理していきます。

ちなみに、中国の高級食材として知られている「上海ガニ」もモクズガニの仲間です。
調理の前に、3日間程「モクズガニ」を真水に浸して泥抜きをしておきます。
準備が出来たら、鍋に水を張ってカニを投入!

まだ火をつけていないので、カニたちは鍋底で大人しくしています。
いきなり熱湯に投入すると、カニが驚いて脚を自切してしまうので、水から茹で始めるのがコツです。
しかし点火してからが、大変なんです(笑)
どんどん鍋の温度が上がり、カニたちは大パニック!

すごい力で鍋蓋を押しのけ、脱出しようとします。
火にかけた途端、暴れ出すカニ達の動画がこちら。
弱るまで蓋でしっかり押さえつけないと、脱走してキッチンが大騒ぎになります(笑)
残酷なようですが、モクズガニは死んでしまうと強烈な臭みを発するので、生きたまま調理するのが鉄則です。
そして茹であがったカニ達が、こちら。

もちろん、このまま食べても美味しいのですが、オススメの食べ方があります。
「モクズガニ」の美味しい食べ方
「モクズガニ」は、「松葉ガニ、タラバガニ」などと比べて身が少なく、そのまま食べるには少し物足りません。

僕が1番オススメする「モクズガニ」の食べ方は、「カニ汁」です。
「モクズガニ」の強みである、「濃厚なコクと旨み」を最大限に引き出せます。


「甲羅、脚」を割った「モクズガニ」を味噌ベースで煮込むシンプルな料理ですが、これがとにかく美味いんです!

「モクズガニ」は、「カニ味噌」がとにかく濃厚で、個人的には「海のカニ」にも勝っていると思います。

「カニ味噌」が詰まった甲羅に、「日本酒の熱燗」を注いで楽しむのもオススメです。
お次の料理は、「モクズガニの炊き込みご飯」。
こちらも、「モクズガニ」の濃厚な旨味を存分に味わえる食べ方です。

一度蒸したカニの「甲羅、脚」を割り、米の上に乗せて炊き込みます。

炊き上がったら、「カニ味噌」が染み込んだご飯を混ぜ合わせます。
ほぐしたカニの身をトッピングして、完成です。

炊き立てのご飯から、「カニ味噌」の良い香りがして、抜群に美味しいです!

市場への流通量は少ないものの、「モクズガニの濃厚な旨さ」はぜひ一度は味わって頂きたい味です。
これから秋が深まり、里には厳しい冬がやって来ます。
寒いながらも、これからの冬時期ならではの魚たちが僕を待っています。
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